CHAPTER 10 — AFFILIATION
所属システム
電脳怪異譚 KAI-I//KILL — TRPGルールブック v4.0
所属は「使えるリソース」と「縛り」の両方を決定する。
01 — SECTION
祓部(はらえべ)
公的な怪異対処組織。魔導省の内部組織。
強み:
- —データベースアクセス: 識を使う調査判定に +2(1セッションに3回まで)
- —援軍要請: 1セッション1回、NPC祓士の支援を呼べる
- —古い怪異の知識: 古怪班配属なら、一級・二級の古い怪異への識判定に追加 +1
制約:
- —任務命令への服従が義務。独断行動は処分対象
- —装備と行動に法的・組織的な制限がかかる
- —討伐派 vs 封印派の方針対立が任務中に影響することがある
02 — SECTION
傭兵
企業または個人として依頼を受けて動く討伐者。傭兵ネットワーク 《Anonymous》 を通じて仕事を得る。
傭兵ネットワーク《Anonymous》
各地に支店を持つ傭兵向けの仲介組織。支店に足を運んで登録するか、定期的に開催される登録会に参加すれば、仕組みの説明を受けた上で加入できる。
依頼システム:
- —依頼はレーティング制で管理される。討伐者にはランクがつき、高ランクの者に高難度の依頼が回る
- —基本依頼は企業からの五級駆除案件が大半。実績を積めば三級以上の高額案件が解禁される
- —実績と評判に応じて指名依頼が入る。指名は報酬が高いが、失敗すれば信用とランクを失う
裏の顔:
- —表向きは民間の仲介だが、祓部からの依頼がこっそり混じっている。公的に動けない案件——政治的に敏感な怪異、組織内の不祥事に絡む案件、非公式の掃除——が「出所不明の高額依頼」として流れてくる
- —受けた傭兵が祓部の関与に気づくかどうかは別の話だ
その他:
- —ネットワーク内での情報交換・装備の融通・チーム編成の斡旋も行われる
強み:
- —装備グレード: キャラクター作成時に装備を1ランク上から選べる(武装型スタートなら半装身型で始められる、など)
- —コネクション: 縁による調査・情報収集判定(判や識で企業コネを使う場合)に +2(1セッションに3回まで)
- —二つ名: 初期二つ名を1つ持つ。その分野の判定に常時 +1
制約:
- —収益がなければ活動継続が困難。依頼が途絶えれば干上がる
- —バック企業の方針に縛られる場合がある。指名依頼を断り続ければネットワーク内の評判が落ちる
- —法的に保護される範囲が限られる
03 — SECTION
無所属
祓部にも傭兵ネットワーク《Anonymous》にも属さない者たち。正規のルートから外れた場所で、それぞれの理由で怪異と関わっている。
無所属の典型像
| 類型 | 概要 |
|---|---|
| 装備店の主人 | 討伐者に武器や装備を売る側。自身も腕が立ち、店を守るために怪異と戦うことがある |
| 企業の用心棒 | 傭兵ネットワークを通さず、企業や個人と直接契約して護衛を務める。免許は持っていることが多い |
| スラムの生存者 | 無免許や偽造免許で活動している。怪異が湧くスラムで生き残るために戦わざるを得ない |
リトルクラン
スラムにはリトルクランと呼ばれる子供たちの寄り合いが存在する。親を怪異に奪われた孤児や、行き場のない子供たちが互いに身を寄せ合い、生き延びるために集まった小集団だ。
- —正規の訓練を受けていないが、スラムで怪異と隣り合わせの生活を送る中で実戦的な勘を身につけている
- —大人の討伐者が面倒を見ている場合もあれば、子供だけで回している場合もある
- —祓部からは「保護対象」として扱われるが、実態の把握は追いついていない
強み:
- —生存者の勘: 察判定に常時 +1(場の空気・怪異の気配を読む経験値)
- —裏のルート: 1セッション1回、通常では入手不可能な曰く付き装備・違法情報にアクセスできる
- —改造個体センサー: 「何かがおかしい」と感じた時、GMに「改造個体か別個体か」のヒントを1つ要求できる(1セッション1回)
制約:
- —法的保護がない。無免許・偽造免許の場合、討伐行為そのものが犯罪として問われる
- —組織の後ろ盾がないため、祓部・傭兵・謎の組織のどこからも警戒される
- —安定した補給・装備整備のルートがない
- —定期講習を受けていないため、最新の怪異情報に疎い