戦闘《核護衛戦》
4-1 設計思想
怪異との戦い方は、等級によって根本的に異なる。
等級別の討伐アプローチ
| 等級 | 位置づけ | 解明プロセス | 概要 |
|---|---|---|---|
| 五級・四級 | 雑魚 | 不要 | 魔法や物理攻撃で直接倒せる。核が露出しており、護衛も弱いか存在しない。日常的に湧く害獣だ |
| 三級 | 中ボス | 任意(推奨) | 化け物じみた強さを持ち、まともに殴り合えば死人が出る。調査・解明プロセスを踏めば弱体化させた上で戦える |
| 二級 | ボス | 必須 | 解明なしでは核に有効な攻撃が通らない。護衛を倒しても核が自己再生する |
| 一級 | 大ボス | 必須 | 解明完了なしでの核への攻撃は完全に無効。護衛も解明情報なしでは弱点を突けない |
| 特級 | 災害 | 必須 | 討伐は不可能。封印によって管理封印を目指す |
五級〜四級は雑魚だ。見つけ次第叩ける。三級は中ボス——力押しも可能だが、調べてから挑んだ方が確実に生き残れる。二級以上は調べなければ勝てない。
核護衛戦(二級以上・三級任意)
二級以上の怪異の核は剥き出しでない。核には護衛(ガーディアン)が取り巻いている。護衛が健在な間は核を直接攻撃できない——護衛を排除して初めて、核への道が開く。
核護衛戦の本質は「護衛を倒し、核のHPを0にすること」だ。
4-2 核護衛戦の基本構造
``` 【核(コア)】HP ██████████ ↑ 核を守る(護衛が1体でも残っていれば核は攻撃不可) 【護衛1】HP ████ 【護衛2】HP ████ 【護衛3】HP ████ ↕ PCたちが対峙する 【討伐者チーム】 ```
等級別の核・護衛データ
| 怪異等級 | 核HP | 核防御力 | 護衛の数 | 制限ラウンド | 解明効果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 五級 | 8 | 0 | なし(核直接) | 3 | — |
| 四級 | 12 | 1 | 護衛1体 | 3 | — |
| 三級 | 20 | 2 | 護衛2体 | 4(+1延長可) | 核防御力−1 |
| 二級 | 30 | 4(解明必須) | 護衛2〜3体 | 5 | 核防御力半減 |
| 一級 | 40 | 6(解明必須) | 護衛3体 | 6(+1延長可) | 核防御力半減 |
| 特級 | 封印HP | 封印ルール | 護衛多数+ギミック | 特殊 | 必須 |
- —五級・四級: 解明プロセスなしで核への直接攻撃が可能
- —三級: 護衛を全て倒せば核への攻撃が可能。解明完了なら護衛が残っていても核を攻撃可能+核防御力−1
- —二級以上: 解明完了宣言を経た後のみ核への攻撃が可能。核防御力が半減する。未解明では核へのダメージが0として扱われる
勝利条件
核のHPが0になると討伐成功。
制限ラウンド内に核HPを0にできなかった場合、怪異は霧散して一時退却する。再戦時は護衛HPは全回復し、核HPは前回の残りを引き継ぐ。
4-3 護衛(ガーディアン)
護衛データの構成
護衛は以下のステータスを持つ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| HP(体力) | 0で撃破。護衛が全滅すると核への攻撃が可能になる |
| 攻撃力 | 攻撃時のダメージ基本値 |
| 防御力 | 受けるダメージから差し引く |
| 行動値 | イニシアチブ決定に使用。高いほど先に動く |
| 特性 | 護衛固有の特殊能力 |
ダメージの処理
``` 護衛へのダメージ = 達成値 + 武器修正 − 護衛の防御力(最低1) 核へのダメージ = 達成値 + 武器修正 − 核の防御力(最低0) ```
護衛へのダメージは最低1保証だ(どんなに硬くても殴れば1は通る)。核へのダメージに最低保証はない(防御力が上回れば0ダメージ)。
護衛の撃破と核への道
護衛が全て撃破されたラウンドから、核への直接攻撃が可能になる。ただし:
- —三級以上で解明完了済みの場合:護衛が残っていても核への攻撃が可能(護衛を無視して核を狙える)
- —二級以上で未解明の場合:護衛を全て倒しても核へのダメージは0になる
護衛特性の例
| 特性名 | 効果 |
|---|---|
| 盾役(GUARD) | この護衛が生存している間、核の防御力+2 |
| 連結(CHAIN) | この護衛が撃破されると、他の護衛1体のHP 5回復 |
| 反射(REFLECT) | ダメージの半分(切り捨て)が攻撃者に跳ね返る |
| 再生(REGEN) | ラウンド開始時にHP 3回復(最大HPを超えない) |
| 感染(INFECT) | この護衛からダメージを受けたPCの恐怖メーター+1 |
| 猛攻(FURY) | HP半分以下で攻撃力+2 |
| 妨害(HINDER) | 生存中、全PCの判定に−1修正 |
| 自爆(BURST) | 撃破時に全PCに攻撃力分のダメージ |
4-4 ラウンド進行(メイン/サブ/リアクション制)
各ラウンドは以下の4ステップで進行する。
ステップ1:ラウンド開始処理
- —護衛の再生(REGEN)などのラウンド開始効果を処理する
- —侵食率の自然上昇(拡張ルール導入時)を処理する
- —状態異常の回復判定を行う
ステップ2:イニシアチブ決定
疾ランク順で行動順を決定する。PC・護衛を混合して高→低の順に並べる。
- —PCの疾ランクが同じ場合、PLが望む順番で解決する
- —護衛のイニシアチブは行動値を基準にする。行動値が高い護衛ほど先に動く
- —PCの疾ランクと護衛の行動値が同値の場合、PCが先に行動する
ステップ3:ターン処理
イニシアチブ順に各ユニットのターンを処理する。各ユニットのターンで以下を実行できる。
- —メイン行動 ×1(攻撃、魔法、スキル、解明など)
- —サブ行動 ×1(移動、アイテム使用、サブスキルなど)
- —リアクション ×1(他者の行動に対して使用。回避・援護など。自分のターン外で発動)
メイン行動とサブ行動は自分のターン中に実行する。リアクションは自分のターン外で、他のユニットの行動に対して割り込みで発動する。リアクションは1ラウンドに1回のみ使用可能だ。
ステップ4:ラウンド終了処理
- —核HPの残量を確認する
- —制限ラウンドのカウントを進める
- —共鳴メーターの臨界チェックを行う
4-5 基本行動(スキル不要で使える行動)
全ての討伐者は、スキルを持っていなくても以下の行動を実行できる。
メイン行動
| 行動 | 使用能力値 | 効果 |
|---|---|---|
| 攻撃(ATTACK) | 体/疾 | 護衛または核への物理ダメージ |
| 魔法行使(SPELL) | 術 | 魔法による攻撃・支援 |
| 解明(DECODE) | 識/察 | 戦闘中に解明鍵を進める |
| 干渉(DISTURB) | 判 | 護衛の特性を1ラウンド無効化 |
| 浄化(CLEANSE) | 魂 | 共鳴メーター1種を−2 |
| 異能発動(ABILITY) | 魂 | 異能を使用 |
サブ行動
| 行動 | 効果 |
|---|---|
| 移動(MOVE) | 射程・位置の調整(演出用) |
| アイテム使用(ITEM) | 回復アイテム等の使用 |
| 情報確認(SCAN) | 護衛1体のHPを確認(察判定不要) |
| 構え変更(STANCE) | 次のリアクションに+1修正 |
リアクション(自分のターン外、1ラウンドに1回)
| 行動 | 使用能力値 | 効果 |
|---|---|---|
| 回避(EVADE) | 疾 | 成功でダメージ無効 |
| 援護(COVER) | 体 | 味方へのダメージを肩代わり。成功でダメージ半減 |
| カウンター(COUNTER) | 体/疾 | 回避成功時に反撃。ダメージ=達成値のみ(武器修正なし) |
4-6 ダメージ計算
PC→護衛・核へのダメージ
``` ダメージ = 達成値 + 武器修正 − 対象の防御力 ```
| 達成値 | 武器なし | 武器あり |
|---|---|---|
| 4 | 1 | 1+武器修正 |
| 5 | 2 | 2+武器修正 |
| 6(スペシャル) | 3+特典 | 3+武器修正+特典 |
スペシャル時の特典:ダメージ+1に加え、対象の防御力をこのターンのみ0として扱う。
護衛→PCへのダメージ
``` 受けるダメージ = 護衛の攻撃力 − PCの防御修正 ```
PCの防御修正はサイバネティクス・ギフト・スキルなどから得る(基礎防御値は0)。
核への直接攻撃
核への直接攻撃が可能な条件は、怪異の等級によって異なる。
| 等級 | 核への直接攻撃条件 |
|---|---|
| 五級・四級 | 護衛がいなければ最初から攻撃可能。護衛がいる場合は撃破後に攻撃可能 |
| 三級 | 護衛を全て撃破すれば攻撃可能。解明完了なら護衛が残っていても攻撃可能 |
| 二級以上 | 解明完了宣言を経た上で、護衛を全て撃破してから攻撃可能。解明未完了では核へのダメージが0になる |
核のHPが0になると怪異は消滅する。
4-7 護衛の行動
護衛もイニシアチブ順に従って行動する。護衛は以下の行動から1つを選択する。
| 行動 | 効果 |
|---|---|
| 攻撃 | 任意のPCに攻撃力分のダメージ |
| 妨害 | 任意のPCの次の判定に−1修正 |
| 庇い | 核への攻撃を自分で受ける(1ラウンド1回)。自分のHPでダメージを吸収する |
| 強化 | 別の護衛のHPを3回復 |
| 突撃 | 最もHPの低いPCに攻撃力×1.5(端数切り上げ)のダメージ。ただし次のラウンドまで自分の防御力0 |
護衛の行動はGMが状況に応じて決定する。原則として以下の優先度に従う:
- 核が直接攻撃を受けている → 庇い
- 最もダメージを与えてきたPC → そのPCに攻撃
- 味方護衛が瀕死 → 強化
- 上記いずれでもない → 最もHPの低いPCに攻撃
4-8 終了条件
討伐成功
核のHPが0になると討伐成功。 怪異は消滅し、シナリオの討伐パートが終了する。
制限ラウンド超過
制限ラウンドを超過した場合、怪異は力を消耗して一時的に霧散する。討伐は失敗だが、全滅ではない。
| 結果 | 効果 |
|---|---|
| 護衛のHP | 次の戦闘開始時に全回復 |
| 核のHP | 前回の残りを引き継ぐ(蓄積ダメージは有効) |
| 怪異のルール | 悪化する(ルール違反ダメージ+1) |
| 信念 | 全PCの信念ポイント−1 |
| 共鳴 | 全PCの哀愁メーター+1 |
全滅
全PCがHP0になると全滅。GMは後日談を語り、シナリオは失敗で終了する。
封印(特級怪異)
特級怪異は核HPの代わりに封印ゲージを使う。封印ゲージが最大値に達すると「管理封印状態」となりシナリオクリア。封印ゲージは浄化行動や封印スキルで蓄積する。
4-9 共鳴記録と戦闘
| 戦闘状況 | 上昇するメーター |
|---|---|
| 攻撃判定(命中) | 怒り +1 |
| 攻撃判定(スペシャル命中) | 怒り +2 |
| ダメージを受けた時 | 恐怖 +1 |
| 護衛を撃破した時 | 怒り +1 または 浄化 +1(PLが選択) |
| 制限ラウンド残り1 | 焦燥 +1(全PC強制) |
| 仲間が行動不能になった場面 | 哀愁 +1(任意)or 怒り +1(任意) |
| 魔法攻撃を使用した場面 | 渇望 +1 |
| 異能を使用した場面 | 渇望 +1 |
| スキルを使用した場面 | 対応する文脈のメーター +1 |