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01 — SECTION

討伐免許制度

怪異の討伐は免許制だ。魔導省が管轄する討伐免許を取得しなければ、合法的に怪異を討伐することはできない。

項目内容
管轄魔導省(祓部が実務を担当)
取得条件素養検査合格+初期講習の修了
定期講習年1回の更新講習が義務。怪異の最新動向・装備の安全基準・法改正の共有が行われる
主な依頼五級怪異の討伐が大半。日常的に湧く雑魚の駆除が討伐者の基本業務だ
高等級の依頼三級以上は祓部の管理案件。傭兵への委託や合同作戦として発注される

免許を持つ討伐者は、祓部・傭兵を問わず定期的に講習を受ける。講習では五級怪異の実地演習も行われるため、新人討伐者の最初の実戦経験はここになることが多い。

無所属の中には討伐免許を持たない者や偽造免許で活動している者もいる。無免許の場合、討伐行為そのものが犯罪として問われる。

02 — SECTION

三種の討伐者

公的機関(祓部)

公的な怪異対処組織の名称は祓部(はらえべ)だ。魔導省の内部組織として存在している。警察や自衛隊の入隊検査の段階で素養を持つ人間が選別されて配属される。訓練生時代からアスリートのように育てられ体力・判断力・知識の三つを同時に極限まで引き上げる訓練体系だ。中央本部は千隼市の魔導省本庁舎地下に展開しており各管区に拠点を持つ。国家系企業の官製魔導具が標準支給される。祓部のデータベースへのアクセス権を持ち調査プロセスで圧倒的に有利だ。怪異の存在を一般市民から秘匿し社会の安定を維持する役割も担う。武装・行動に法的・組織的な制限がかかりやすい。古い怪異に関する深い知識を持つとされており、通常の訓練とは別系統の専門知識が組織内に蓄積されているという話がある。

傭兵集団

傭兵は《Anonymous》に登録し討伐者ライセンスを持つ者の総称だ。専業の戦闘屋から、普段は別の仕事をしながらライセンスだけ保持している者までいる。バーテンダー、記者、運送業者、学生——本業は問わない。ライセンスがあれば傭兵だ。個人から集団までさまざまな形を取る。集団であれば部隊名を持つケースが多い。大企業がバックについている討伐者集団もある。独立系企業の高性能魔導具やプロトタイプを運用する。二つ名を持つ個人特化型の専用装備使いが存在し伝説扱いされる。

傭兵は傭兵ネットワーク《Anonymous》を通じて仕事を得る。各地に支店を持つ仲介組織で、登録すればレーティングに応じた依頼が回ってくる。西管区の錆ヶ浜(さびがはま)が事実上の傭兵の街として知られており、組合街や倉庫街に傭兵の拠点が密集している。五級駆除の量産案件から三級以上の高額案件まで、ランクが上がるほど難度の高い依頼が入る。実績と評判に応じて指名依頼も来る。

無所属

祓部にも傭兵ネットワーク《Anonymous》にも属することができない者たちだ。ライセンスを取得できない事情を抱えた者、登録を拒まれた者、社会の網目からこぼれ落ちた者がここにいる。スラムで生き残るために無免許や偽造免許で戦う人間、行き場のない元実験体など、そのかたちは多様だ。「属さない」のではなく「属せない」——それが無所属の本質だ。

灰嶺市最下層の底澱(そこよど)をはじめとするスラムにはリトルクランと呼ばれる子供たちの寄り合いが存在する。親を怪異に奪われた孤児や行き場のない子供たちが互いに身を寄せ合い、生き延びるために集まった小集団だ。正規の訓練を受けていないが、怪異と隣り合わせの生活の中で実戦的な勘を身につけている。

曰く付きの特殊装備・違法改造品・出どころ不明の専用機を使う。互いの覚醒経緯を詮索しない不文律がある。

03 — SECTION

覚醒パターン

パターン概要
先天覚醒型生まれつき素養を持ち訓練で開花。祓部に多い
ショック覚醒型怪異に関わる強烈な体験が引き金。恨みが動機に直結しやすい
実験覚醒型何者かによる人体実験で強制覚醒。素養強度が高い代わりに代償が大きい
接触覚醒型怪異の核や特殊な素材への長期接触で覚醒。変質リスクが伴う
04 — SECTION

素養と社会構造

素養の芽自体は人口の30〜40%に潜在している。実際に使えるレベルまで開花するかどうかは訓練・環境・きっかけに大きく左右される。素養があっても一生気づかないまま終わる人間が大多数だ。

一定年齢での素養検査が制度として存在する。検査で分かるのは芽があるかどうかであり開花するかどうかではない。検査結果は国家のデータベースに登録される。

素養持ちの子供を巡って国家・企業・正体不明の組織が争奪しているという情報がある。育成施設から逃げ出した人間が無所属の中で別格の実力者になるケースが多い。

05 — SECTION

魔導具産業と権力構造

魔導省と祓部

魔導省は魔法インフラの安全基準策定・魔導具製造業者への監査・認可・個人の魔法使用資格の管理・魔法事故の調査と処理を担う独立した国家機関だ。一般市民にとっては魔法版の安全委員会として認識されている。

その内部組織として祓部(はらえべ)が存在する。これが公的な怪異対処組織の実態だ。古い怪異に関する深い知識と専門的な訓練体系を持つ。詳細な内部構造や保有する知識の全容は一般の職員にも開示されていない部分が多い。

蒼鉄機工(そうてつきこう)

最初の魔導具製造企業として設立された国家系企業の筆頭だ。東管区の鉄嶺工業圏(てつれい)に主要工場群を持ち、安全性重視の保守的な設計が特徴。公的機関の標準装備の大半を製造している。

雷禽重工(らいきんじゅうこう)

独立系魔導具製造企業だ。西管区の雷ノ湊(いかづちのみなと)に本社・研究施設を置き、高出力・高リスクの尖った設計で蒼鉄機工と差別化している。傭兵集団との関係が最も深い企業であり独立系企業の高性能品・プロトタイプを供給している。

権力の三極構造

構成行動原理
第一極国家・国家系企業秩序の維持。怪異の存在を秘匿することで秩序が成立
第二極独立系企業・傭兵集団利益。国家にも危険な勢力にも必要とされる立場を維持して生き残る
第三極正体不明の組織既存の権力構造の外側。怪異そのものを利用する勢力が存在するという情報がある

無所属討伐者は三極のどこにも属さない。三極すべてから必要とされ三極すべてから敵視される。

情報統制

公的機関は怪異による被害を魔法設備の事故・ガス漏れ・集団ヒステリーとして処理する。SNSの目撃情報は陰謀論扱いで埋もれるよう誘導される。まれに記憶に直接介入する手段が使われるという話もあるが詳細は不明だ。

06 — SECTION

謎の組織について

怪異を意図的に利用している組織が存在するという情報がある。表向きは合法的な宗教法人または福祉団体として社会に存在しているとされる。公的機関は最高危険指定組織として分類しているが全容は把握できていない。

この組織に関わった人間が「あなたの体験は本物だ」という言葉で引き寄せられたという証言が複数ある。怪異の被害者・社会から疎外された人間・素養を持て余している人間が標的になりやすいという情報もある。

詳細は不明だ。関わる場合は最大限の注意が必要だ。

能力と装備目次プレイヤーへの手引き