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01 — SECTION

能力体系

魔法:チートコード

世界のソースコードに直接介入する技術だ。素養が必要であり訓練によって習得する。再現性が高い。この世界では電気やガスと同等のインフラとして位置づけられており資格制度と安全基準が存在する。

大きな魔法を使えば使うほど大きな怪異が生まれる可能性が跳ね上がる。

魔法で怪異を倒すことと魔法で怪異を生むことは表裏一体だ。

禁止魔法

以下の魔法は法律により原則として使用が禁止されている。

  • 透明化魔法:暗殺・犯罪への悪用リスクが極めて高いため基本禁止。公的機関の特別許可がある場面でのみ限定使用が認められる。
  • 召喚魔法:存在しないものを現実に呼び出す行為は怪異の発生原理と酷似しており、怪異誘発リスクが非常に高い。研究目的であっても厳格な管理下でのみ許可される。

異能:アプリケーション

魔法とは根本的に異なる能力体系だ。怪異と同じ発生原理の延長線上にある力で、強烈な体験・執着・信念が人間の内側で生み出す。直感的に扱えるが制御が難しい。素養の有無に関わらず発現する可能性がある。

魔法は「プログラムを理解して出力する」技術だ。術者はコードの構造を把握し意図的に組み立て実行する。理解なしでは使えない。異能は違う。プログラムの中身がわからなくても、使い方さえ知っていれば出力できる。自分の異能の内部構造を理解していなくてよい。「こうすると発動する」「ここまでが限界だ」という感覚的な把握で十分だ。

体を変質させるもの(骨格・皮膚・臓器の異形化)、複雑な自律機能を持つもの(自動防御する液体金属、意思を持つように動く炎)は異能の領域だ。体そのものが魔導具と言っても過言ではない。

使い続けると使用者が怪異に近づいていくリスクがある。異能使いの中には力を使うたびに何かを失っていく感覚を覚える者がいる。その先に何があるかは、誰も正確には把握していない。

魔法と異能の対比

項目魔法異能
原理外部介入内部発生
再現性高い低い
習得訓練と素養体験と執着
リスク怪異を生む使用者の変質
社会的扱いインフラ・資格制度あり管理しきれていない

魔法の属性:プログラミング言語としての魔法

魔法の「属性」の違いはプログラミング言語の違いだ。魔法使いは通常どれか一つの言語で魔法を発動する。魔導具はその言語を複数組み合わせて製作される。

言語の違いは「できること」の違いではなく「アプローチの違い」だ。

どの言語でも、術式をきちんと組めば得られる結果は同じだ。違いは質感・見た目・消費魔力・向いている状況だ。たとえば空中を移動するという結果を得るとき、Igniscript(赤)ならジェット噴射のように自分を吹き飛ばして飛ぶ。Lupis Surf(青)なら空気の流れを体で受けて泳ぐように滑空する。Monyx(無色)なら重力干渉を最小の術式で組んで静かに浮く。結果は同じでも、現場での見え方と使い勝手はまったく異なる。

言語名属性アプローチの質感
P基礎言語全魔法の土台。魔導具製造の基幹。何にでも組み合わせられる汎用言語
Igniscript赤魔法燃やす・爆発させる・熱で変容させる。力任せで直線的
Lupis Surf青魔法流す・包む・圧力で押し動かす。柔軟で範囲が広い
Ivyo緑魔法育てる・自然のサイクルに乗せる。即効性より持続性
NGT黄色魔法加速・電気的処理・情報として解析する。デジタルインフラと親和性が高い
Monyx無色魔法最小限の術式で組む。どんな方向にも転用できる。魔導具調整の主力
P:紫魔法弱体化・妨害・封印。対象を削ぐ・縛る・封じる。Pの派生で習得者が少ない
P'桃魔法回復・強化・修復。傷を癒す・能力を底上げする。Pの派生で身体的負荷が大きい

P:とP'はPの派生であり、Pの習得が前提になる。他の五言語は独立して並列に存在する。

「P'の資格があると医療補助職に就ける」「P:は怪異の封じ込めに使う特殊な言語」といった常識レベルの認識が一般市民にも広まっている。

02 — SECTION

魔導具

魔力を体内から吸い出し特定の効果に変換する道具だ。素養のない人間でも使える。あらかじめ設定された効果しか出せないが安定している。製造には素養持ちの技術者が必要で高品質なものほど高価だ。

闇市場には怪異の核を素材として組み込んだ魔導具が存在するという情報がある。使用者に何らかの代償が生じるとされているが詳細は不明だ。関わることは推奨しない。

03 — SECTION

装備分類体系

討伐者の装備は六種に分類される。全ての装備に魔導具を組み込むことが可能だが規模に比例して怪異発生リスクが生まれる。

武装型|ウェポンタイプ

武器や盾など手に持って使用する武装の総称だ。最も歴史が長く扱いやすい。携行性が高く状況に応じた持ち替えが容易だ。素養の有無に関わらず使用できる。

独立型|オートノモスタイプ

自律ドローン型支援機やAI制御型タレットなど所有者の命令がなくとも行動する武装の総称だ。偵察・索敵・援護・包囲を並行して展開できる唯一の分類だ。怪異のルールを破った機体が怪異に捕捉される事故が報告されている。

半装身型|セミクラッドタイプ

腕や足を覆うアーマーを兼任した武装の総称だ。武器と一体型になっているものが多い。魔導具との統合が最も進んでいる分類で素養なしでも高い出力を得られる設計が多い。傭兵の二つ名持ちが個人専用にカスタムするケースが多い。

全装身型|フルクラッドタイプ

全身を覆う戦闘用アーマー型武装の総称だ。癖が強く扱える人間が少ない。機体と使用者の相性が最も重要な分類だ。一般市民に目撃された場合に強烈な印象を残し都市伝説化しやすい。全装備中で怪異発生リスクが最も高い。

※PC使用不可: 全装身型は組織の管理下で運用される大型装備であり、個人のPCが主装備として選択することはできない。NPCや特殊な状況でのみ登場する。

搭乗型|マニューバータイプ

主に搭乗して動かす大きな兵装の総称だ。バイク・モノサイクル型から特殊車両型まで幅が広い。機動力と積載能力が強みだ。

戦闘用搭乗型|コンバットマニューバータイプ

ロボットやモビルアーマーのような戦闘用に作られた巨大兵装の総称だ。三級から四級の怪異への対処を主目的としている。戦闘後に周辺で小型怪異が発生することは現場では常識だ。長期間使用した機体が怪異の干渉を受けて暴走した事案が報告されている。

所持規制: 戦闘用搭乗型は原則として個人が私有・運用することを法律で禁じられている。公式に運用できるのは祓部・国家機関・認可を受けた傭兵集団のみだ。それ以外の者が戦闘用搭乗型を持っている場合、その機体は非合法の入手経路を経ている。

※PC使用不可: 戦闘用搭乗型は個人のPCが主装備として選択することはできない。NPCや特殊な状況でのみ登場する。

装備分類の対応表

分類主な用途怪異発生リスク扱いやすさPC選択
武装型近中距離戦闘・補助高い
独立型偵察・支援・包囲機体依存
半装身型部位強化・中火力中程度
全装身型高火力・高防御低い不可
搭乗型機動・輸送・制圧中程度
戦闘用搭乗型大型怪異討伐非常に高い非常に低い不可
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